豪雪地帯でのキャンプ!極寒の自然を楽しむための注意事項

1. はじめに

冬キャンプの中でも、豪雪地帯でのキャンプは特別な体験ができます。

雪に包まれた静寂な森、白銀の景色、澄んだ空気──まるで別世界のような空間で過ごす時間は格別です。

しかし、その美しさの裏には厳しい環境が待ち構えており、しっかりとした準備と知識がないと、命の危険にもつながる可能性があります。

本記事では、豪雪地帯でのキャンプを安全かつ快適に楽しむため、豪雪地帯特有の必要な注意点を詳しく紹介します。


2.豪雪地帯でのキャンプ特有で必須になるギア

実際に豪雪地帯とは1日に1m以上積雪があったり、積雪が3m以上あったりと様々な条件がありますが、私が今回行った場所は秋田県湯沢市のキャンプ場で2m程の積雪がある場所でした。

キャンプ場内は2~4m程の積雪で、屋根の上の雪や2m程ある通路の雪で積雪の多さが分かりますね。

道中では2mをはるかに超える積雪もありました。

この日はたまたま晴れの日だったので、雪上キャンプを安心して楽しめそうです。

通路も背が高い雪で覆われ、キャンプサイトが埋まっているのでこの上でキャンプをすることになります。

屋根の上の雪も凄まじく、これが落ちてきたらテントは一瞬で潰れそうです。

このような場所のそばは大変危険なので、落屑がありそうな場所は必ず設営を避けましょう。

 

 

 

そしてキャンプサイトに着いたところで、まずはテントの基礎が必要なので踏み固めていきます。

ちなみにこの通り普通に長靴では雪の上を歩くことすらできません。

長靴でも膝まで雪で埋もれます。

そこで必要になるアイテムが生まれます。

 

1.カンジキ

そのような場所ではこのカンジキが役に立ちます。

雪の上を歩くことが可能になるプラスチックカンジキです。

これで楽に雪上を歩けるので、テント設営場所を踏み固めたり移動したりする時には必須アイテムになります。

豪雪地帯でキャンプをする際には必ず積雪状況を確認して、カンジキの必要性を管理人に聞いてください。

2.ソリ

次に必要な物はソリです。

これも豪雪地帯必須アイテムで、これがなければ荷物の移動が地獄になるので気をつけましょう。

3.アルミスコップ

アルミスコップも必須です。

プラスチックスコップだと歯が立たずに壊れてしまうこともあるので、雪を多い地域では必ずアルミスコップを持参しましょう。

4.銀マット(遮熱シート)

次はこちら、銀マットです。

これは何に使うか分かるでしょうか?

正解は薪ストーブの遮熱シートとして使用します。

これがなければ薪ストーブの下の雪が溶けて薪ストーブがどんどん下がって行き、気が付いたら50cmも溶けて下に行ってテントが崩壊するなどとても危険なことが起きます(筆者の失敗談)

雪とストーブの間には必ず遮熱の為の銀マット等を用意しましょう。

5.スノーペグ

通常のペグでは雪に刺さっても使い物になりません。

平べったいスノーペグで雪に圧力を生むことで、初めてペグとして機能します。

雪上キャンプでは必須なので、雪の降る地帯では必ず管理人にペグについて聞きましょう。

 


3. 雪上でのテント設営

安全な場所を選ぶ

  • 雪崩の危険がない場所を選ぶ:急斜面や沢沿いは避ける
  • 雪庇(せっぴ)や吹き溜まりに注意:積雪が偏りやすい場所は危険
  • 風を避ける:風を防ぐために森林の中や雪壁を活用
  • 落雪に注意:少し前の写真でも説明したが、落雪のある場所での設営は絶対にNG

BLUEFOREST CAMP STORY

実際にあった例だが、このような落雪の危険がある場所に設営はNG。

凍っていた場合命の危険もあり得るので注意。

テントの固定方法

通常のペグは雪に刺さらないため、専用の固定方法が必要です。

  • スノーアンカー(雪用ペグ):しっかり固定できるX型やスクリュー型が便利
  • スキーやスノーシューを活用:ペグ代わりに埋めることで強度を増す
  • 雪を踏み固めてペグに水をかけて凍らせる:帰りは大変だが、凍らせれば強固なペグになる

4. 食事と燃料の準備

寒冷地対応のストーブを使う

  • プロパン混合ガス:通常のOD缶は低温で気化しにくいため、寒冷地仕様のものを選ぶ
  • 薪ストーブ:テント内で使用する場合は換気と一酸化炭素対策を徹底

凍結しにくい食材を選ぶ

寒さで食材が凍結しやすいため、事前に工夫する必要があります。

  • パスタやフリーズドライ食品:調理が簡単で凍結の心配がない
  • スープ系の料理:温かい食事が体温維持に役立つ
  • 飲み物の保温:魔法瓶にお湯を入れておくと、いつでも温かい飲み物が飲める

5. 雪上での移動と安全対策

移動時の注意点

  • スノーシューやクロスカントリースキーを活用:深雪を歩く場合は足が沈まない装備が必要
  • ソリを使う:荷物を背負うよりもソリで運ぶ方が楽
  • スパイクやアイゼンを装備:凍結した地面では滑りやすいため装着を推奨

6. 緊急時の対応

低体温症のリスクと対策

低体温症は命に関わるため、以下の点に注意。

  • 汗をかきすぎない:濡れた服は体温を奪うため、こまめに着脱する
  • 十分なカロリー摂取:エネルギー不足は体温低下につながる
  • 体が冷えたらすぐに温める:湯たんぽや温かい飲み物を活用

一酸化炭素中毒に注意

テント内での火器使用は一酸化炭素中毒のリスクがある。

  • 換気を徹底:薪ストーブやバーナーを使用する際は通気口を確保
  • 一酸化炭素チェッカーを持参:警報機があれば安全を確保しやすい

▼一酸化炭素中毒については下記記事を参照▼

命を守る冬キャンプの必需品!一酸化炭素チェッカーの重要性とどこに設置するか!


7. まとめ

豪雪地帯でのキャンプは、美しい雪景色を楽しめる一方で、厳しい寒さや雪崩の危険など多くのリスクが伴います。

しかし、適切な装備と知識を備え、安全対策を徹底すれば、その過酷な環境さえも楽しむことができます。しっかりと準備を整え、最高の雪中キャンプを満喫しましょう!

 

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