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【命を守るアイテム】キャンプに熊撃退スプレーは必要か?山の自然と安全対策を考える
近年、キャンプブームが続く中で、私たちが自然の中に足を踏み入れる機会も増えてきました。
澄んだ空気、美しい星空、焚き火の温もり——自然は心を癒してくれる最高の癒しの場です。
しかしその一方で、私たちは「野生動物と共に生きる空間」に身を置いていることを、時として忘れがちになります。
その代表的な例が、「熊(クマ)」の存在です。
■熊はめったに出ない?それでも油断は禁物
「熊なんてめったに出ないよ」「見たこともないし大丈夫でしょ」と思う方もいるかもしれません。
確かに、人の多いキャンプ場では熊の出没は稀です。
しかし、実際には年々熊の出没件数は増加傾向にあり、人気のある登山道やキャンプ地でも熊が出没したというニュースは珍しくありません。
私も10年程キャンプをしてきましたが、一度だけキャンプ場で熊を目撃したことがあります。
特に、食べ物の匂いやゴミをきちんと管理していないと、熊を引き寄せてしまう危険性が高まります。
■熊撃退スプレーとは?どんなときに使うのか
熊撃退スプレー(ベアスプレー)は、トウガラシ成分を主成分としたスプレーで、熊が人に危害を加えそうなときに使用する防御用の道具です。
銃のような武器とは違い、非致死性でありながら非常に高い効果を持ち、登山者やレンジャーの間では広く使用されています。
実際に熊に遭遇する可能性は低いかもしれませんが、「万が一」のための備えとしては非常に有効です。特に以下のような場合には、熊撃退スプレーの携帯を強くおすすめします。
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人気のない山奥や野営地でキャンプする
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登山道を長時間歩く予定がある
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食料を多く持ち運ぶバックパッカーキャンプ
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夜間に行動する(熊は夜間にも活動します)
■実際に熊スプレーを身をもって体験してみた!
では何故か身をもって筆者自らその威力を体験してみます!
何故体を張ったかと言うと、その理由がこちら。
車の中にある熊撃退スプレーを入れたコンテナの中で安全ピンが外れて、中身が全て漏れていました笑
なんか顔がヒリヒリするなーと思い後ろを開けたらコンテナが赤く染まっているではないか!
慌てて掃除をしようとして顔を近づけたら、すぐに顔全体がヒリヒリ、目も痛くなり慌てて顔を洗います!
ですが全く効果はなく、30分程風呂場で顔にシャワーを当て続け何とかその効果が切れました。
その効果は絶大です。
そのコンテナはあのスノーピークのシェルフコンテナだったので、高いからなんとかまた使いたい!その気持ちで3か月過ぎた冬にまた使った際、その効果は切れておらず再び顔面が真っ赤に。
真冬の-8℃くらいの中、上着を脱ぎ外に出てひたすら雪を顔面に当てて冷やしました。その威力は30分真冬の外で薄着で居れるくらいのダメージ笑
あれからシェルフコンテナは封印し、二度と使用していません。
それくらいの効果が熊撃退スプレーにはあり、これは信頼できるぞと思わされた事件でした。
■「持っていること」が安全意識の第一歩
実際に熊と遭遇してからでは遅すぎます。熊撃退スプレーの真の価値は、使うために「持っていること」そのものにあります。
スプレーを持ち歩くことで、野生動物への意識が高まり、食べ物の管理や行動の慎重さも変わってきます。
「備えあれば憂いなし」という言葉があるように、自然の中ではどんな小さな準備も命を守ることにつながります。
熊に遭遇しなければ、それはそれでラッキー。でも、もしものときに「持っていてよかった」と思える装備、それが熊撃退スプレーです。
■まとめ:自然を楽しむためにこそ、安全への備えを
キャンプは本来、自然を楽しみ、心を解放するためのものです。しかし、それを「安全に楽しむ」ためには、リスクを正しく知り、対策を取ることが必要不可欠です。
熊撃退スプレーはそのための大切なツールの一つ。皆さんのアウトドアライフが安全で楽しいものとなるよう、ぜひ一度、装備の見直しをしてみてはいかがでしょうか。
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